kayesque

本と映画と、ときどき音楽 旅と雑多な考えの記録

ブックレビュー

生きてるって、身震いするほど恥ずかしい。今日も、滑稽な己の『舞台』で。

大きなプロジェクトの最中、重めの仕事を1つやりきった反動。 知恵熱冷めやらぬ土曜は、管理部門のくせにエンジニア向けの一冊、 久々に休日気分を味わいたかった日曜は、あまたの積読小説から。 本を買うときには、ほとんどフィーリングで選ぶ。 そのくせ…

気まぐれで、デキるおじさまの話を聞いてみる

転職することにした。 ほんのり田舎の町から大きな街に引越し。周りの建物が皆のっぽで 道に迷うと何を目指して帰ったらいいのかわからない。心なしか、 道行く人の表情も違って見えて、「はぁどうもおつかれさまです」 という気持ちになる。 とりあえず、公…

遠藤周作って思ってたんとちがう。クセが強めの人生応援本

昔からエッセイが苦手だった。 はじめて1冊読み切った随筆かもしれない。 『ぐうたら人間学 狐狸庵閑話』 上野まで、電車で約2時間。道中読むつもりだった本を忘れた。 往きは、流れる車窓をただ眺めて考え事をする。 そんな時ほど掘り出し物の思いつきに…

侮るなかれ、北杜夫のファンタジー

これが物語の作者の言葉か。 わたくし、つまり小説家キタ・モリオは、これから船乗りクプクプの物語をかく。 よみたい人はよむがよかろうし、よみたくない人はよまないがよかろう。 (クプクプとは何者か?より) 開いたそばから北杜夫 原色っぽい表紙に圧さ…

狂気の行き先?

大きく話題になったものについて、遅ればせながら語るというのは少し気恥かしい。 どうやら、「流行りものには大抵、ブームが去ってからハマる」のがわたしらしい。 表紙の絵や題名から、読み始めるまでは 「怖い話じゃないといいな」と思っていた。 印象的…

「バカ」について

向いてないのかな。何が足りないのかな。私、だめなのかな。 どうやらそうではないらしい。面白いタイトルの本を読んでみたので、ご紹介。 自分はバカかもしれないと思ったときに読む本 基本的に私は、本を「ジャケ買い」する。「ジャケ買い」の使い方が違う…

ぼんさい・びじねすちゃんす? 〜ちょっと笑っちゃう筆者から学ぶ人間術〜

電車内でよく目にする、大小の文字で埋め尽くされた広告。 「私は啓発されないし。」 内心で独り言つ。自己啓発本はどこか詐欺っぽいものだと思っていた。人生初、この手の本を読んでみた。 the ART of PEOPLE 今年のGW、一人旅をした。オーストラリアのニュ…

日本の古典で読むシンデレラ

本を買いたくなる季節がある。 書店の棚が華やかになる季節。期間限定のポップが出たり、対象の本を買えばおまけがもらえたりする。 いくつかの本は表紙を限定版に着替えもして。 本の虫ではない人も、いつもの自分より読めてしまう気がする季節。 今年の夏…