kayesque

本と映画と、ときどき音楽 旅と雑多な考えの記録

思い立ったらベトナム。期待値コントロール。

ダナン。

ご好意でお世話になったSAKURA FRIENDS CAFEに戻る。

荷物を受け取る約束の時間にはまだ少し早く、お店はお昼休みの時間。

近くに、いい感じのカフェでもないかな。そういえばお昼もまだだった。

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ちょっとのつもりがぐんぐん歩き、ある交差点のカフェに入った。

控えめながら、ぱっと見てもクリスマス用とわかる飾り付けがかわいいお店で、ケーキとコーヒー。

そうだ。ここは温かいけど、もうすぐクリスマスなんだ。

 

思い立ったらベトナム。期待値コントロール

ホイアン へ向かう街中、タクシーの車窓から見えるリゾートホテルや娯楽場のエントランスには、大きなクリスマス飾りが置かれていた。日本のクリスマスに慣れていると、こんな光景は新鮮だ。草木が緑色なのに、海が青いのに。

歩道の上で、若い男性が、プロモーション用のサンタの着ぐるみを着るのに苦戦している。その支度をあけっぴろげに路上でするというのも、味がある。

嫌いじゃない。

 

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お寺で見つけた、ギャグっぽいポスター。

わたしとBooking.comTAXIとタクシー会社と

ダナンからタクシーで50分ほど、ホイアンのホテルに向かう。

待ち合わせ場所では、B4くらいの紙に書いた筆者の氏名を持って、ドライバーさんが待っていた。

フルネーム。内心、インターナショナルに、無防備に晒される個人情報に少しどきっとしたのだけど、まあ仕方ないか。

初日のダナン市街地→ホテル間、最終日のホテル→ダナン国際空港間の移動は、初めてのBooking.comTAXIを使った。宿を予約したからだったか、アカウントのランクのおかげだったか、少し割引がきいていた。Grabの実態もベトナムの街も想像するしかなかった出発前に、馴染みのあるサイトで予約できるのが頼もしかった。

 

日本を出発する2日前だったか、チャットアプリにタクシー会社からメッセージがあった。筆者のpick upの担当会社に決まった旨と、移動の詳細を確認するものだった。

ふむふむ、○○タクシーさん、よろしくお願いします。ふむ…予約番号ちがくない?筆者の性別もちがうけど、それはまあいいか。待合せ場所と目的地は、おーけー。

…あれ。出発日、明日?それはこまるよ、まだ普通に日本で仕事してるもの。

 

何度目かの、カオス

その日は帰りが遅かったから、チャットをみたのが深夜帯。サイト側のミスか、タクシー会社のミスかわからないけど、明日迎えに来られて料金が発生したら困るから、とりあえず止めないと。

今回のベトナム旅行では、タクシーに限らずいろいろな予約で、相手の担当者とメッセージのやり取りがあった。丁寧なんだけど、その割にこういうの多いんだなあ。笑

 

Hi. 深夜にすみません。予約番号と出発日がちがいます、確認してください。念のため、わたしからもサイト側に連絡しておきます。明日はそもそもベトナム国内にすらいません。とにかく添付するバウチャーの日時までは迎えに来ないでください。

翌日の午前中に返事がきた。

こんにちは。一旦、今日のpick upは無しにする旨、了解です。でも、申し訳ないけどあなたが添付したバウチャーの内容では、予約が見当たりません。サイト側から返事がきたら教えてください。

差し止めが間に合って良かった。けど、おたくの会社では確認してくれないのかい。日付は違っても名前と時間、経由した予約サイトが一緒なのだから、全くの別人ではないことがわかるはずなのだけど。

 

Booking.comは、宿とTAXIで顧客相談窓口がちがう。一つのサイトで予約できるからといって、間違って宿の窓口に連絡してしまうと繋いでくれないので注意されたし。

翌朝、タクシー会社からの返信よりも早く、寝ている間に来ていた、宿の方のカスタマーサポートからの「対応できない」という返信を確認。そうなのか!TAXIの方に連絡を入れ直す。

チャットではなくメールのやり取りだったから、対応速度が少し不安だったけど、担当者ファリドさん(?)の対応が迅速で助かった。出発の前日には、サイト側、タクシー会社側とも予約した通りの情報に整理できた。

良かった。…ええと、たぶん、日本のサービスだったら、予約客が間に入って連携ミスの調整をするってことはないのだけど。笑 結果的にトラブル無く済んだから、という前提で、旅はこういうごたごたがあるのも楽しい。

 

タクシー料金の実際のところは、利用してみたら案外に快適だったGrabの方が安上がりだったかもしれない。でも「仮にスマホWi-Fiルータの電源が切れても、決まった時間に決まった場所に行けばホテルに行ける」という安心感があって、今回は使って良かったと思う。

 

旅で、謎スキルアップ?「人に期待しない」賢者になりたい

筆者は、決してまだ旅慣れた方ではないのだけど。

海外旅行の回数を重ねるごとに、変なスキルアップをしている気がする。海外・異文化に対する緊張感というのは保ちつつも、ちょっとしたハプニングならさほど動じなくなった様な。

いや、これって。動じなくなった、というか、「無意識の期待」みたいなものを、手放すことができる様になってきたのかな。自分の「当たりまえ」にそぐわないことがあった時、なんでやねん!の前に、なにかワンステップある感じ。

今の会社は、日本人同士ても「異文化すぎる」人たちが多い。そんなのもあって、知らず知らずのうちに、鍛えられているのかもしれない。

 

とはいえ、会社だと、筆者の「期待しない」力(りょく)はまだまだで。

「いや、そう行動したら、あそこまで影響が出るって、わかるじゃん」「なんで、その文脈で、ここまでやらんの」とか思う。口には出さないながら、結構、思ってしまう。

本来は、そんなことを考えている間に使うエネルギーを、速攻で軌道修正に回した方がお得なわけで。

自分の頭が、自分より年齢やキャリアが上の人より先回りして動くことも増えてきたことはちょっと嬉しく思いつつ、内心のリアクションが未熟な自分自身が嫌な今日この頃。「人に期待しない」を模索中のこの頃。

以前より落ち着いて旅行ができる様になってきたのは嬉しいけれど、これでは足りてない。自分、修行が足りないなぁ。

 

日本人全般にありがちなことかもしれない、とも思う(すみません)。

「おもてなし」とかいうけれど、海外の環境や、海外からきた方には寛容なのに(あるいは、寛容の仮面をかぶり)、同胞に厳しい。なまじアイデンティティを共有しているせいか、期待値が高いことによって互いに社会を生きにくくしたり、勝手に苛ついたりしている様で。

そんな矛盾を感じてか、筆者は「日本人は優しいよね」と言われたり、日本文化を称える様なテレビ番組をみたりすると、その度、申し訳程度の誇らしさの他に、なんとも言えないモヤモヤを感じる。

 

最近サボり気味の、瞑想でもしようか。