kayesque

本と映画と、ときどき音楽 旅と雑多な考えの記録

夢は、職務経歴書には書いてない

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人はやっぱり数十年しか生きなくて、限界まで長生きしても、20代後半の私にはせいぜい今まで生きた時間の3倍しか残っていない。

私がGoogleロゴになる人たちの生没年をチェックする理由は二つ。「自分と同じ年代を生きているか」を知りたくて「やっぱり人生は短い」と感じたいから。

 

この年になって、身の周りで将来についての話題がよくあがるようになった。

「将来なにがしたい?」「あなたは今、どんな価値を生み出しているの?」

私の苦手な質問なのだけれど、みなさんはこの場ですぐ答えられるだろうか。

転身するほどエネルギッシュじゃない不満

今までたくさん見てきたのは、

「自分は特別じゃない」し

「なんとなく」

「生活のため」に       仕事をしている人。

 

私自身も、

「平凡な自分」を

「受け入れてくれた会社」で

「等身大の仕事」を      精一杯やっている。

 

転職経験はあるけれど、転職と転身は違う。もっと根本的でポジティブな変化はどこにあるのだろう。

 

諦めと悟り

無意識のうちに自分をセーブしているのかもしれない。夢を見過ぎない様に。

いつの間にか、視界に入る範囲の内側にエンドラインを設ける習慣が付いてしまったのか。

ゆとり世代だからか、日本人の特徴か、ただの臆病虫なのかはわからないけれど。

 

幼い頃から母はよく、「あなたは何にだってなれる」と言い聞かせてくれた。

同時に、「女の子は平凡に生きられれば十分」「あまり遠くへ行かないでほしい」とも、言っていた。

娘のことが心配な両親や、「特別な人は一握り」という世間からの刷り込みも影響したのかも。

 

あ、人生は一回しかないんだった

海外出身や留学帰りの友人と話していると、臆さず自分の将来を語る人が多い様な気がする。

20代半ばや30代でも平気で学生をしていたり、難しいことは後回しにどんどんビジネスプランを作ったり。初めの一歩にしり込みするどころかやりたい事が見えていない私を見て、「ウソでしょ?」とでも言いたげで。外国にはそういう風土があるのか、海外と接点を持つ人たちは精力的なのかはわからない。

彼らを見て、「人生は1回きりなんだった」と思い出す。1回で終わりなら、「無個性な誰か」として脇役人生を生きている暇はないことになる。私はなにを生業にしたいのか。どんな可能性があるのか。この際、実際できる・できないは一旦おいておく。

 

Find your dream job without ever looking at your resume

「機会があったら転身する」なんて考えは、世界中に蔓延している。でも成功する保証のない挑戦を前に、妄想で終わる人が大半。合衆国でも、半数の社会人が自分の将来を見出せずにいるらしい。

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求人応募の書類に書くような経歴や資格が必ずしも天職を表しているわけではない、発表者のLaura Berman Fortgangは言う。

「卵と同じ。殻(経歴や資格)は単なる見てくれで、DNAや個性は卵黄の中。色々と料理して美味しいのは卵黄だし、殻みたいには取り去れないのも卵黄。殻に固執したら転身は難しくなる。仕事の幸せは卵黄の中に隠れてる。」

なにをするかより、誰になるか。

 

自分の夢が見えないなんて事はないでしょう

夢見た経験があれば

Laura自身は昔、ミュージカルスターになるという夢に心血を注いで夢破れた。当時はひどく落胆したけれど、後になって「夢の誤解」に気づいた。ブロードウェイ・スターは彼女の夢の殻で、ステージ上から人々に変化を与えたいというのが本当の黄身だった。

後に、彼女は自称「やりたいことが見えない」男性と出会った。彼は過去、マジシャンや建築家、ニューヨークの巨大広告を手がける事を夢見てきた。でも当時は、アウトドアが大好きだったけれど、どう仕事にすべきかわからなかった。Lauraは、彼の歴代の夢に「文化や言語、年齢に関わらず人々をあっと言わせる」という共通項(黄身)を見つけた。

「過去の出来事の意味をもう一度考えてみて、今あるスキルと組み合わせ、自分に適した次の章へ」。

夢を描いたことがない人は

抑圧された環境で育ち夢を持てなかった人や、できが良すぎてモチベーションが維持できない人にはどうか。

「あの人のようにはならない」「貧乏にはならない」とたてた誓い。つまり、やりたくないこと・なりたくないものには、人を駆り立てるパワーがある。応募書類に書いていることは黄身ではない、それを作り出したエピソード一つ一つが黄身なのだ。

 

人はみな、仕事でなんか競い合いようもないほど個性的で、自由に夢を見ることができる。それぞれの黄身を昇華していくことができる。

自分の黄身を、本当の自分を見つけよう、彼女は締めくくった。

 

やりたいことが見えないまま過ごすのはもうやめたい。自分が今まで魅了されてきたもの、子供の頃の夢。ここらでひとつ、じっと考えてみようと思う。

 

最後に

紹介した動画のコメント欄から、面白そうな自己分析ツールを見つけた。

英語サイトだけれど、これまで1億回以上も受講されてきたパーソナリティ診断ツールとのこと( https://www.16personalities.com )。

 私の結果は"LOGISTICIAN(ISTJ-A)"だそう。